「あごのズレ」シリーズ⑧_「あごのズレと認知症#3」
こんにちは!
港区のパルフェクリニック・医科歯科で勤務している、個人としては日本初のインビザラインレッドダイヤモンドプロバイダーとなった歯科医師です。
このシリーズでは「あごがズレる理由とその及ぼす影響」を細かくお話させて頂いてきているのですが、それぞれをもっと詳細にお話し始めると、分厚い本が何冊分にもなってしまいます。それは誰しも聞くには限界を超える内容になってしまうでしょう。それはボクの意図することではありません。
ただ、「とっても大切なことなんだなぁ」とでも思って頂けたら嬉しいです。本当にありがたいことです。望むことは、あなたの健康的な生活。幸せに暮らす毎日です。ボクはボクなりにボクの出来ることで、あなたを幸せにしたいです。一人でも多くに自分が学んできたことの成果を届けたいのです。「何のために歯を、あごを治していくのか」「見た目?」「食事?」。それも大切です。でも、一番大切なのはあなたの「健康的な毎日」です。
5000人以上も患者さんを診させて頂くと、もの凄く新たな発見があります。AIではないですけど、しっかりとディープラーニングです。だから「もっと多くの人を診たい。もっと多くの症例に出会いたい」と思ってしまいます。「できないと思われてきたことをできるようにしたい」のです。ですからこの「あごのズレ」シリーズもそんな知見と経験からお話しています。
と同時に、これを多くの歯科医師に伝えることを、自分の使命だと思っています。そして今でも若い先生から、ボクより人生経験豊かな医科や歯科の先生たち迄、そして歯科衛生士や歯科技工士、理学療法士の方々などが関心を持って集まってきて頂いています。
ところが「少しでも多くの患者さまに」というのがたまに空回りして誤解されてしまうのですが・・・。そしてそれを利用されてしまうこともありますが、それは自分の危機管理の甘さとも言えるので反省です。でも、自分は「矯正を通して、少しでも難治症を一つでも解決できないか」と考えています。それがインビザライン・レッドダイヤモンド・プロバイダとして活動してきた自分のビジョンです。
「どんな難治症を治療できないかと考えているのか?」ですって?例えばですけど、「鬱(うつ)」というのも「あごのズレ」と密接に関連しているのではないかと考えています。これはもっと具体的に言うと「血糖値スパイクとあごのズレ」なんですが、これはもう栄養指導とセットというところもあり、当院の「医科歯科連携を一つのクリニックで行う」というメリットを生かせるものでもあります。「不妊」や「アトピー性皮膚炎」などもです。そうそう、妊娠中の胎児の位置と姿勢とあごの問題」なども考えています。そうなると、「矯正開始は妊娠中から」ということにもなってしまいます。極論ですが。
ウイルスや細菌といったものから進化(適応)してきた生物は先ず、その体に口と腸だけから始まりました。栄養の摂取と排出は「口」で行っていました。で、「腸」は口から摂取したものを分解して自分の栄養とするために吸収しました。と同時に、そのころの「腸」は「脳」の役目も果たしていたのです。そう、「腸」が判断し、指令を出し、生命をコントロールしていたのです。それから徐々に体が大きくなり脊椎動物に変化するころ、「腸」の機能の一部を補完するために脊椎の中に神経を潜り込ませて守り、頭の中に「脳」という期間を作って、ネットワークを構築してきました。
少し前までは「脳腸相関」という言葉がありました。「脳」は「腸」と連携しているという言葉ですが、これは「脳」の方が上位に位置していて優位であることを示しています。しかし、最近では「腸脳相関」という風に変化してきました。何故なら、本当は「腸」の方が最初の「脳機能を全て持っていた器官」であるからです。
何を言いたいのか。つまり元々、口と腸はダイレクトに繋がっていた。腸はその機能のうち一部を補完させるために、「脳」とか「胃」とか臓器を増やしていったということなんです。だから「口は口」「腸は腸」「脳は脳」なんて考えること自体が「気を見て森を見ず」「歯医者は口しか診ない」「医者は口を診ない」の名言が生み出されることになったのだと思います。そういう視点を持つと、治療の仕方が確実に変わるし、確実に成果が出るのです。
また脱線してしまいました。でも、「認知症を発症する脳と、口の中のあごのズレ」が密接に関連するということだけはご理解ください。くどいようですが、それがこのシリーズ中の今回のテーマですので。
今回のお話に興味を持たれた方は、どうかクリニックにご連絡ください。
直接、お会いできるのを楽しみにしています。