~健康数値の都市伝説~血圧130突破!ってそんなに大問題?③

身体の歪みと運動能力の関係を顎の位置から改善することに特化した東京都港区のパルフェクリニック医科歯科の歯科医師 伊藤剛秀です。

前回はミネラルの正しいバランスというお話をしました。今回はその「バランス」とミネラルウォーターの関係。歯の咬み合わせと血圧の関係をお話していきます。

少し前の話になりますが、以前TVを見ていたら「ミネラルウォーターのボルヴィックが日本から消えた」と言っていました。実はヨーロッパの水の中でもボルヴィックは海外に販売し過ぎて、現地での供給分が無くなったからとのこと。ヨーロッパの水は大体硬水でミネラルが豊富なのですが(洗濯には不向きですが)、中でもボルヴィックはカリウム豊富、カルシウムとマグネシウムのバランス、各種ミネラルが平均的に豊富なことからイチオシだったのです。次の”推し”が無くならないことを祈ります(次の推しは日本製なので、無くなることはないでしょう。商品名はクリニックであなたに直接お教えしますね。関係各社からの攻撃が怖いので)。

次に血圧と咬み合わせの関係です。先程から何度かお話している様に、高血圧症の9割は原因不明で本態性高血圧症です。歯科的な要因は無いのかと考え、犬歯から奥の歯、各々に加わる咬み合わせの強弱によって、最高血圧の増加と減少、最低血圧の増加と減少を調べた研究があるのです。

大まかに言うと、咬み合わせの刺激が強すぎる歯があると血圧が上昇するけれど、上の第二小臼歯と上の第二大臼歯の場合は血圧が下降するというものです。なので、歯の被せものや詰めものの高さ調整はもちろん、健康な歯は削るのは勿体ないので、矯正治療で整えたりすることが必要なケースもあるかと思います。ですので「矯正するためにスペースが必要なので歯を4本抜きますね」と簡単に言うのは如何なものかと考えています。具体的に言えば「矯正に先立って、上下左右の犬歯の後ろの小臼歯をすべて抜きます」とワイヤー矯正前に言われた方は多いでしょう。

当然ながら歯並びを美しくするための矯正治療を行うのだとしても、このような全身への影響を考えると、歯の見える部分と共に、見えない歯の根があごのどこに力を加えるのかを慎重に考えて説明してもらえる治療というのが肝心だと思います。血圧や血流に密接する問題なのですから。脳のパフォーマンスも運動のパフォーマンスも違ってくるのですから当然ですね。難しい理論を語ってけむに巻かれるより、簡単に影響を教えて欲しいはずですよね。

例え「歯を抜かない」としても「歯の位置を動かす」わけで、とくにキーになるのは上の第1大臼歯(6歳臼歯)の頬っぺた側の根の位置です(この歯の根は3本あります。そのうち2本が頬の側)。この根の位置と角度が大切で、それにより、噛んだ時の力がどの方向に向くのかも決まってしまいます。噛んだ力は必ず頭蓋骨方向へ(つまりは脳の方向へ)伝わっていくのですが、これがとてつもなく大切な要素を含んでいるのです。信じられないかもしれませんが、座ったり、立ったりしたときの姿勢、それに首の角度や首の骨の湾曲にも大きな影響を与えてしまいます。

これは中々、文字だけでは伝わりにくいものなので、クリニックでレントゲン写真、模型、体験などによって理解して頂いた方が納得できると思います。当クリニックでは歩いているときの荷重バランスも測定できますから、より可視化した状態でご理解頂けると思います。

キレイな立ち姿、きれいな微笑み、美しい横顔・・・あなたの持つポテンシャルを最大限引き出すにはそういうことへの配慮が不可欠なのです。以前にお話しして「パンプスやミュールの選び方」と共に、足元から頭のてっぺんまで、最新の注意を払って、ベストバランスを探らないとダメなんです。それは先ほどお話しした「脳のパフォーマンスも運動のパフォーマンス」に大きな影響も与えるのです。特殊な能力を持っている方々を除けば、大多数の方々にはこれが当てはまるのです。

見かけだけ何とかしても、どこかに無理というかストレスが残っていれば、またバランスは崩壊していきます。当然、そうならないためにはメインテナンスも必要となります。
定期的に美容室へ行くように、定期的にジムに通うように、美と健康を守るためには定期的に歯科クリニックへも通った方がいいと言えるのはこういうわけです。

信じるか信じないかはアナタ次第です!