「あごのズレ」シリーズ⑫_「あごのズレと美容」
港区のパルフェクリニック・医科歯科で勤務している、個人としては日本初のインビザラインレッドダイヤモンドプロバイダー、伊藤剛秀です。
「あごのズレ」が「美容」に与える影響というのは、容易に想像できることだと思います。下あごが前の方にズレれば「受け口」になり、横から見ると志村けんさんの「アイ~ン」の顔になってしまいますよね。
逆に下あごが“相対的に”後ろへ下がってしまったなら、「あごが無い」ように見えるし、二重あごにもなりやすくなります。さらには、上の歯茎が見えやすくなる場合もあります。ぱっと見きれいな方でも笑ったり、話したりするときに上の歯茎が見えている人っていますよね。
この場合は、原因が複雑で、下あごが下がっていくには、あごの筋肉だけではなく、首の筋肉、更には肩や上腕の筋肉、そしてそれらの筋肉が付着している骨格の問題もあるのです。
よく「受け口」にせよ、その反対にせよ「遺伝だからねぇ・・・」とはよく聞く言葉です。確かにね、確かにそういう要素は強いのですが、見過ごせないのが「後天的要因」というやつです。
どういうことかといえば、生まれてからの習慣や行動に左右されるケースも多々あるといいうことです。
赤ちゃんの時の寝方に始まり、子供の頃の運動、読書の姿勢、それこそタブレットやスマホの使用時間や使用姿勢などもです。
ここまでのお話で「ん?」と思われた方もいるかもしれません。特に「~肩や上腕の~」という点が「なぜ?」になるかもしれません。「二の腕プルプル」だけが「美容の敵」ではないのです。「巻き肩」といわれるような「猫背と肩下がり」の状態があごのズレを生み出す力となっているケースが多々あるのです。また、片方の上腕を一定方向だけに使い、筋肉のアンバランスを招いて、あごのズレに影響を及ぼす場合もいのです。
こういうことを理解せずに、「歯科矯正」や「美容整形」を受けても「後戻り」してしまうことが多いのです。バランスを崩した結果の「あごのズレ」「顔面の歪み」であるならば、原因に対処しなければ「治療してキレイになったのに、また元のようになった。あそこはヤブかも・・・」ということになるかもしれませんね。事前に「原因」を特定し、「後戻りしないための知識」を指導していてくれたなら、随分とそういう「嫌な思い」も避けられるはずです。
陸上競技(ウォーキング、ジョギング、マラソンなども含めて)や、いわゆるスポーツと呼ばれる(ゴルフ、テニス、卓球、横乗り系なども、なんならライフル競技でも・・・)あらゆることに安全な体の使い方やメンテナンスがあります。そしてそれを行うと競技のパフォーマンスも確実に向上していきます。
結構な確率で、トップパフォーマーたちは「歯科矯正」や「悪化させないためのマウスピースの使用」を行っています。彼ら彼女らには「あごがズレていく」ことは周知の事実です。そしてそれが「自分のパフォーマンスを妨げる」ことも周知です。
「ズレることを恐れるあまり、なにもしない」のはやはり楽しくないし、ストレスを感じます。そうではなくて、正しいメンテナンスが定期的に行われていればいいのです。そしてそれが出来れば、必ず「美容」にも有効なのです。
ですから「歯科矯正」を含めて、歯科治療を受けようとする場合、お口の問題と共に全身の問題も十分に説明を受けることをお勧めします。立ち方、歩き方、靴の底の減り方、そういうことも診て、必要とあらば体のバランスを整えるために靴の中敷き(インソール)から指導してくれるところを選択すべきだと思います。
ボクが広めている「透明なマウスピース矯正」「インビザラインによる治療」は、現在はあらゆるクリニックで行われるようになってきました。それはとても喜ばしいことです。一方で、巨額の宣伝広告費患者さんを集め、今日お話ししてきたことを知らずに治療を行っていると思われるところもあるようです。
繰り返しのように感じられるとは思いますが「透明なマウスピース治療はどれでも同じ」ではなく、「インビザライン治療はどのドクターでも同じ」では決してないと思ってください。「安くてもできる」には「ワケ」が必ずあります。なんでも高騰している世の中で、インビザラインだけがダンピング競争を続けるなら、それは「質の低下」を招くことにもなりかねません。
どうか、「美」に関心をお持ちであるなら尚更、きちんと説明できるクリニックをお選びください。ボクもクリニックで皆さん個別にご説明したいことがたくさんあります。ぜひ一度説明させてください。では、お待ちしてます。